【痛ネイル】は違法?!罰金も?!法学部卒がネイルの著作権を超分かりやすく解説

【痛ネイル】は違法?!罰金も?!法学部卒がネイルの著作権を超分かりやすく解説

こんにちは!今回は独立・開業や、オンラインでの販売を検討されているネイリストさんに特に読んでいただきたい内容です!


あなたは【痛ネイル】の要望をいただいたとき、どのように対応するのが正解か考えたことはありますか?


痛ネイル法律にも絡む問題で、一歩間違えると高額の賠償責任を負うリスクも…!?
開業とはすべての責任を一人で負うことになるので、何かと心配ですよね💦

今回は法学部卒業、法律のプロフェッショナルのライターHが、痛ネイルのOK/NGラインを具体例とともに徹底解説します!
法律を知っていると、あなたの味方になってくれる時が必ず訪れますよ✨

痛ネイルとは?

 

漫画、アニメ、ゲーム、アイドルなどに関連するモチーフをネイルデザインとして描いたもの!
推しネイルなどとも呼ばれますよね♪

 

著作権とは?

 

自分の作品を勝手に利用されたりアレンジされたりしないようにするための権利のこと。
今回は、著作権とセットで重要な【商標権】などについてもまとめてお話します!

 

結論、痛ネイルはだめなの?

結論、リスクが高いので、お客様からのご要望でもNGとした方がよいです!
アニメや漫画などは著作権の保護対象となっているので、それに関わる痛ネイルをすることは著作権を侵害するリスクが高い行為と言えます🔥

 

でもみんなやってるじゃん💦の答え

著作権法は親告罪(権利者が訴えを起こして初めて罪になりうる)です。
つまり権利者が訴えないうちは、【著作権を侵害していても違法と判定されていない】という状態なんです。
件数も多く裁判費用が膨大となるため、黙認している権利者も多いのでしょう。


一方、実際にハイブランドのロゴネイルに対し、違法と認められたケースもあります。
また直近では、無許可で有名アニメキャラネイルパーツを販売していた女性が書類送検されました。
「みんな訴えられていないから大丈夫!」は、危険な考え方です💦
権利者への損害賠償と、刑罰の罰金ダブルで払わなければならない可能性もあるので要注意です💸

 

全部NG!具体例で見るNG例❌

作品の具体的な絵柄をそのまま描く

 

例:「この漫画のこのコマをネイルにして欲しい!」
作中の具体的な絵柄そのままコピーするのは著作権侵害です!

 

キャラクターを描く

 

例:「このキャラ描いて♡」
具体的な絵柄でなくてもキャラクターを描くことはNGです!
一般人が見て「これ、〇〇(キャラ名)だとわかるレベルのものに著作権侵害が認められています。

 

特定のキャラクターを簡素化する

↑と同じく、もとのキャラをベースに作られたものと判断される場合はNGです!
デフォルメと言って、原作のイラストを簡素化したような場合でも、十分に侵害が認められてしまいます💦

 

作品や団体、ブランドのロゴを忠実に真似て描く

これも商標権を侵害する可能性が大!
色を変えても、ロゴのアウトラインを忠実に再現するのはNGです。

例えば王冠の上にハートが付いているようなロゴをニュアンスで再現したい場合は、王冠とハートを別々の爪に配置するなどしましょう!

 

「〇〇風デザイン」と名付けて販売する

 

アニメのキャラクターを想起させるカラーリングと模様をネイルにした場合、その商品名に「〇〇風」と名付けてしまうのはNGです!
アニメのタイトルなどに商標権がある場合があるためです❌

 

OKラインの痛ネイルのアイデア例⭕️

商標登録されていないキャラクター名をネイルにする

 

名前は商標登録さえされていなければOKとなるパターンが多いです!
キャラ名が商標登録されているか確認できるサイトがあるので、調べてみてください🔍

 

商標登録されていない名ゼリフをネイルにする 

どうしても特定のシーンをネイルにしたい場合、そのシーンに出てくるセリフに着目するのが良いかもしれません。
①セリフが商標権登録されていない
②ありふれた文言の羅列
独創性のない通常の日本語、バトル時の掛け声などである場合、侵害にならないことが多いです!


キャラクターのモチーフを描く

  

キャラの衣装カラーや、伝統的な模様(水玉模様、市松模様…)などは著作権上問題ありません。
(くり返しになりますがそれを○○風デザインとして作品名と共に販売するのはNGです❌)

 

著作権フリー画像やイラストを忠実に再現する

 

犬や猫などの動物は肖像権がないので、画像自体の著作権がなければ真似てOKです!


著作権がない画像とは?
わかりやすく言うと、著作権フリー・複写や加工OKとされているフリー画像サイトにある画像のこと。
SNSなどにアップロードされている画像は、基本著作権があるので使用不可です!

 

昔の有名絵画などを忠実に再現する  


OKである可能性が高いです!
著作権は「著作者の死後70年」で消滅するためです。
絵画モチーフのポーチやハンカチなどのグッズをよく見かけるのもそのためです。


ただし、外国の規定が日本と異なったり特定の時期に適用されている規定があるため注意が必要です。
また商標権は何度でも更新が可能なため、キャラクターやロゴは要注意!
商標権が登録されているかどうか調べるサイトで確認しましょう。

 

セルフネイルで痛ネイルを楽しむ

販売目的でなければOK。ですが…
ネイリスト自身が痛ネイルをしていると、お客様から痛ネイルのオーダーが入ってしまう可能性も高まります💦

説明が煩雑になるので、どうしてもしたい時はネイルチップを作成し、休日だけ楽しむのも手かもしれませんね。

 

著作権を侵害しているネイルサロンやサイトを見つけた際はどうしたらいい? 

とにかく買ったりサービスを受けたりしないこと!
SNSで具体的な店名やサイト名を挙げて発信するのは、名誉毀損とされてしまう可能性があるのでNG💦


著作権テレホンガイドというサービスや、特許庁、文化庁が設ける窓口に情報提供することにとどめましょう。

 

ここまで読んだけど、ノウハウも少ないし1人で全部考えるのって難しすぎるかも…😭
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まとめ

いかがでしたか?
うっかり著作権侵害で評判を落とすことがないよう、正しい知識を身につけて活動しましょう♡

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